ゴールドシップ産駒のプラス条件、マイナス条件　「福島芝×丹内祐次騎手」は単回収率150%超

2025/01/17 06:00

東大ホースメンクラブ

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伝統のハンデ重賞に好メンバー集う

今週末は中京芝2200mで伝統のハンデGⅡ日経新春杯が開催される。春のGⅠ戦線を目指して、3連勝中のヴェローチェエラや昨秋のエリザベス女王杯3着馬ホールネス、重賞2勝のメイショウタバルなど、楽しみなメンバーがそろった。

その日経新春杯には、有力馬のメイショウタバルを筆頭にマイネルメモリー、マイネルエンペラーと3頭ものゴールドシップ産駒が出走予定。そこで今回は「ゴールドシップ産駒のプラス条件、マイナス条件」をテーマにデータを見ていく。なお、データは2022年1月15日～2025年1月13日の過去3年分を使用する。

丹内祐次騎手が勝ち星を量産

まずはゴールドシップ産駒のプラス条件について見ていく。

ゴールドシップ産駒のプラス条件,ⒸSPAIA

＜ゴールドシップ産駒のプラス条件＞
札幌芝【14-12-14-117】
勝率8.9%/連対率16.6%/複勝率25.5%/単回収率64%/複回収率116%
福島芝2600m【6-7-9-32】
勝率11.1%/連対率24.1%/複勝率40.7%/単回収率142%/複回収率121%
丹内祐次騎手×福島芝【6-3-1-14】
勝率25.0%/連対率37.5%/複勝率41.7%/単回収率151%/複回収率92%
夏競馬×芝×牝馬【23-23-20-168】
勝率9.8%/連対率19.7%/複勝率28.2%/単回収率85%/複回収率105%

最初に、芝とダートの成績を比較すると、芝の方が圧倒的に好成績。よって、ここでは芝の条件だけを取り上げる。

まずは札幌の芝コースに注目。単回収率は64%と目立たないが、複回収率は116%とプラス域だ。特に2000mでは【8-6-7-51】複勝率29.2%、複回収率154%とさらに数字を上げてくる。

また、長距離を得意としている産駒が多く、芝2500m以上では【21-21-21-177】複勝率26.3%。単複回収率はともに80%オーバーを記録している。なかでも目立つのが福島芝2600m。成績は【6-7-9-32】複勝率40.7%と安定感がある。回収率も単勝が142%、複勝が121%と妙味たっぷり。この条件で見かけた場合は買いだ。

騎手別では、丹内祐次騎手が芝だけで26勝を挙げており断トツ。福島芝では【6-3-1-14】勝率25.0%、単回収率151%と優秀だ。そのほか、浜中俊騎手は【8-7-1-10】単回収率155%、和田竜二騎手は【6-11-5-42】同103%と妙味がある。

開催時期別だと、夏競馬（※6月初週～2回札幌開催最終日）がオススメ。複回収率で比較すると、夏競馬以外の芝レースが64%に対して、夏競馬の芝レースは83%ある。さらに牝馬なら【23-23-20-168】複勝率28.2%、複回収率105%とプラス域まで上昇する。

今週末に日経新春杯が開催される中京芝2200mでの成績は【3-5-5-35】勝率6.3%、複勝率27.1%、単回収率30%、複回収率82%。複勝率はまずまずといったところで、紐で押さえておいて損はない。くわえて、メイショウタバルには単回収率155%の浜中騎手が騎乗予定だ。

スプリントや府中では大幅に割引

次はマイナス条件について見ていく。

＜ゴールドシップ産駒のマイナス条件＞
ダート【20-18-23-293】
勝率5.6%/連対率10.7%/複勝率17.2%/単回収率46%/複回収率55%
1400m以下【2-4-7-111】
勝率1.6%/連対率4.8%/複勝率10.5%/単回収率18%/複回収率36%
東京芝【13-15-23-269】
勝率4.1%/連対率8.8%/複勝率15.9%/単回収率32%/複回収率40%

ダートでの成績は全体的に低調。期間内では芝が複勝率22.2%、複回収率69%なのに対して、ダートでは複勝率17.2%、複回収率55%にとどまる。ただし、不良馬場では【2-1-1-16】単回収率94%、複回収率84%と上々。母数こそ少ないが、狙い目となる可能性を残している。

また、短距離戦でも苦戦傾向。芝ダート問わず1400m以下では【2-4-7-111】勝率1.6%、単回収率18%、複回収率36%と振るっていない。父同様、長い距離でこそ良さが生きる産駒なのだろう。短距離では大幅な割引が必要だ。

競馬場別では、東京コースを苦手とする産駒が多い。勝率は4.1%、単回収率は32%にとどまっている。グランプリや天皇賞（春）などで圧倒的な強さを見せつけながらも、ジャパンCや日本ダービーといった府中のGⅠでは一度も勝てなかった父の姿と重なるデータだ。