【日経新春杯】速い上がり必須で差しが決まるコース　京大競馬研の本命はショウナンラプンタ

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速い上がりが必須　ハイペース濃厚で先行馬は全消し

1月19日（日）に中京競馬場で日経新春杯（GⅡ）が行われる。条件戦を3連勝してここに臨むヴェローチェエラ、エリザベス女王杯3着のホールネス、重賞2勝のメイショウタバルやサトノグランツなど16頭が集まった。

有馬記念の除外を受けて予定の狂った馬や、長期休養明けの馬も多数おり、各陣営にとって調整の難しい1戦。ここを乗り越えて春のGⅠへ歩を進めるのはどの馬か。我が競馬研究会としても年初から3連続的中がかかっている。良い流れを継続させたい。

中京芝2200ｍでは過去9回重賞が開催されている。この9回における脚質別成績を調べた。

3歳重賞が多く、中団～後方にはペースについていけない人気薄も多数含まれる中、一番複勝率が高かった脚質（マクリ除く）は何と差し【4-3-5-36】複勝率25.0%だった。人気薄の好走が多いことから複勝回収率も103％と好調。まずはこのグループを重視したい。

他の重賞と同じく先行【3-2-2-29】も勝ち馬3頭と悪くはないが、複勝率は19.4%止まり。前に行くことのメリットがあまりないコースであることがわかる。

上がり順位別の成績を見ると差し有利の傾向が顕著だ。上がり1位は【3-2-3-1】、上がり2位は【5-2-2-1】とほぼ馬券を外していない。これで3頭中2頭が埋まってしまう。とにかく速い上がりが使える馬を探したい。

今回は前走逃げた馬が多く（バトルボーン、ケイアイサンデラ、タッチウッド）、そして折り合いに課題のある馬も複数いる（メイショウタバル、タッチウッド）。無駄に競り合い、掛かったりするようなことがあればハイペース濃厚だ。やはり後ろから行く馬を重視したい。

昨秋2戦で折り合い面に進展あり　得意の左回りなら

◎ショウナンラプンタ
今回は菊花賞4着以来の実戦。2歳時のホープフルSでは掛かり、さらに外に膨れるなど操縦性が悪く、ダービーでも折り合いを欠いて伸びなかった。しかし秋2戦は馬群の中で折り合えるなど見違えるほどの成長をみせた。

また好走歴のある左回りはプラスで、今回と同じ中京芝2200m経験があることも良い。主戦の鮫島克駿騎手が菊花賞後に「完成したら凄い馬になる」とコメントしており、鞍上からの信頼は絶大。斤量56kgの手頃なハンデを味方に飛躍の足がかりとしたい。

◯サリエラ
エリザベス女王杯は後方から伸びきれなかったが、オールカマー大敗後でデキが悪かった。悲観する必要はない。重賞で結果の出ている左回りになることはプラス。また33秒台の速い上がりが使える馬であり、中京芝2200mの好走条件に合うと考える。

シルクレーシングの6歳牝馬で引退が近いことから、陣営も何とかタイトルを取らせて繁殖に回したいはず。しっかり仕上げてくると信じる。

▲キングズパレス
中日新聞杯は上がり最速で追い込むも5着まで。大外ぶん回しで乗り方が大雑把であったため届かなかった。溜めて速い上がりが使える馬で、差しの決まりやすい中京芝2200ｍは向く。

M.デムーロ騎手の継続騎乗でまた外を回す形になりそうだが、使い込んだ今の中京であれば馬場状態も展開も向きそう。乗り方が前走同様でも馬券内に食い込めると判断した。

△サンライズアース
ダービー4着。同レースはマクリが上手くハマったもので再現性は低いが、今回も同じ競馬なら展開は向く可能性が高い。馬群の中で競馬できるなど精神面の成長があればなおよい。

×ロードデルレイ
鳴尾記念で除外されてから33秒台の速い上がりが使えておらず、その影響は残っていそう。距離延長もよくはないが、地力が高く大負けは考えづらい。

×ヴェローチェエラ
条件戦を3連勝して人気になりそうな一頭。しかしスローでも34秒台止まりの上がり、戦った相手、条件戦での平凡な勝ち時計などから、筆者は能力に疑いを持っている。しかしハンデ55kgと豪腕・川田騎手の力で好走する可能性を考え印は打つ。

馬券はショウナンラプンタの単勝と馬連流し5点で勝負する。馬連でも十分高配当が見込まれるため、三連複で無理な勝負はせず的中を目指したい。（文：福山）

日経新春杯　予想印
◎ショウナンラプンタ
◯サリエラ
▲キングズパレス
△サンライズアース
×ロードデルレイ
×ヴェローチェエラ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
30年以上の歴史がある、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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