【AJCC】レーベンスティール、ビザンチンドリームは消し　ハイブリッド式消去法

2025/01/22 06:00

八木遊

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この記事のレース

アメリカジョッキーＣ

GⅡ

1月26日(日)　中山11R

5つのデータから絞れた馬は？

先週末の日経新春杯では4頭が消去を免れたなか、本命に推したのは10番人気のサトノグランツ。GⅡ・2勝の実績馬が地力を発揮すれば3着以内の可能性も十分あるとみていたが、結果は直線ジリジリと脚を伸ばすも5着まで。7番人気で3着に食い込んだマイネルエンペラーも消去を免れていたが、こちらは4番手評価にとどめてしまっていた。

今週末は日曜の中山で行われるアメリカジョッキークラブカップを取り上げたい。今年はフルゲート18頭に対して21頭が登録。5分の2の抽選対象馬を含めて、いつも通り過去10年のデータを基に複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。

『前走4角10番手以下』×『前走上がり2位以下』★0.0%★

まずは、前走で4角を10番手以下で通過していた馬から始めたい。過去10年の成績は【1-0-1-37】（複勝率5.1%）。このデータだけで消去対象の複勝率10%を大きく下回るが、ハイブリッド式消去法では別の条件を掛け合わせる。

今回はその前走でマークした上がり3ハロン順位に注目。1位だった馬は【1-0-1-4】（同33.3%）と6頭中2頭が馬券に絡んでいた。一方で、同2位以下だと【0-0-0-31】（同0.0%）と、例外なく馬群に沈んでいる。

今年は以下の7頭がこのデータに当てはまった。レーベンスティールは前走の天皇賞（秋）で4角11番手から上がり4位の末脚を使ったが8着に敗戦。今回も引き続き上位人気に支持されるのは間違いなさそうだが、今回は法則に従って消去する。

【今年の該当馬】
・アケルナルスター*
・カラテ
・ディープモンスター
・ニシノレヴナント*
・ホウオウノーサイド*
・ホウオウリアリティ*
・レーベンスティール

『キャリア21戦以上』×『今回斤量増 or 減』★5.3%★

続いてはAJCCまでのキャリアに注目した。取り上げるのはキャリア21戦以上の馬だ。過去10年の成績は【2-4-2-57】（複勝率12.3%）。馬券に絡んだ8頭のうち6頭に共通していたのは、前走から斤量に変動がなかった点だ。

一方、斤量が変動していた馬に絞ると【0-1-1-36】（同5.3%）で、複勝率は10%を割り込んだ。

今年は消去済みの2頭を含めた6頭が該当。前走の福島記念で重賞初勝利を飾ったアラタは、前走から0.5kgの斤量減が響く形となった。

【今年の該当馬】
・アラタ
・エヒト
・（カラテ）
・コスタボニータ
・（ホウオウノーサイド*）
・マイネルクリソーラ*

『今回乗り替わり』×『前走5番人気以下』★5.8%★

3つ目はAJCCで鞍上の乗り替わりが発生した馬を取り上げたい。過去10年の成績は【5-5-5-66】（複勝率18.5%）と悪くない。ただし、前走で5番人気以下だった馬に限ると【1-1-1-49】（同5.8%）で、複勝率は3分の1以下に下がってしまう。

執筆時点ではあくまでも“想定騎手”であり、鞍上が未発表の馬もいるため要注意ではあるが、現時点でこのデータに当てはまったのは以下の10頭。新たにチャックネイトやビザンチンドリームといった実力馬も消去リスト行きとなった。

【今年の該当馬】
・アウスヴァール
・（アケルナルスター*）
・（エヒト）
・（カラテ）
・（コスタボニータ）
・チャックネイト
・ビザンチンドリーム
・（ホウオウノーサイド*）
・ポタジェ
・（マイネルクリソーラ*）

『栗東所属』×『非社台系生産』★6.3%★

4つ目は東西別データから、栗東所属の馬に注目した。過去10年の成績は【4-4-2-40】（複勝率20.0%）とまずまず。馬券に絡んだ10頭のうち9頭にある共通点があった。

それは、生産者が社台系の牧場だったこと。非社台系の牧場で生産された関西馬に限定すると【0-1-0-15】（同6.3%）まで複勝率が下がる。

今年は以下の5頭が当てはまったが、うち4頭はすでに消去済み。新たにマテンロウレオを消去対象とする。

【今年の該当馬】
・（アウスヴァール）
・（エヒト）
・（カラテ）
・（ディープモンスター）
・マテンロウレオ

『前走馬体重480kg未満』×『今回馬番1～5番』★7.1%★

4つの条件を終えて、21頭中16頭を消去した。最後は馬格と今回の枠順の組み合わせで絞り込みを図りたい。

取り上げるのは前走時の馬体重が480kg未満だった馬。過去10年の成績は【4-3-5-40】（複勝率23.1%）と好走馬は少なくない。ただし、今回内目の1～5番に入った馬に限ると【0-0-1-13】（同7.1%）。一気に好走率は下がってしまう。

ここまで消去を免れた5頭のうち、前走時の馬体重が480kg未満だったのはライラックだけ。もし内目の枠に入った時は迷わず消去する。

【今年の該当候補】
・ライラック

5つの条件を終えて、確実に残るのはコスモキュランダ、ダノンデサイル、ボーンディスウェイ、ボルドグフーシュの4頭となった。

比較的上位人気に支持されそうな有力馬が残ったため、今回は強気に三連単の流しで勝負する。本命に推すのは昨年のダービー馬ダノンデサイルだ。

今回は鞍上を戸崎圭太騎手に変更し、陣営としても勝負駆けの一戦だろう。ダービー以来の美酒を味わう可能性は高いとみた。この馬を1着に固定して高配当を狙う。ボーンディスウェイあたりが2着に入ってくれれば万馬券も夢ではないだろう。

【ライタープロフィール】
八木遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。

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1月26日(日)　中山11R