【中山記念】ソウルラッシュ、シックスペンスは消し　ハイブリッド式消去法

2025/02/26 06:00

八木遊

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この記事のレース

中山記念

GⅡ

3月2日(日)　中山11R

5つのデータから絞れた馬は？

今回は日曜に中山競馬場で行われる中山記念を予想する。いつも通り、過去10年のデータを使って、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。今年はフルゲート16頭に対して18頭が登録しているが、除外対象の2頭も含めて消去を進めていきたい。

『今回距離短縮』×『前走初角9番手以下』★0.0%★

まずは前走からの距離変動別データを見る。前走で1800mを超える距離を使われていた距離短縮組は過去10年で【7-6-4-61】（複勝率21.8%）とまずまず。ただし、最初のコーナーを9番手以下で通過していた馬に限ると、【0-0-0-14】（同0.0%）で、3着以内は皆無だった。このデータに該当した24年ソールオリエンス、17年アンビシャスは、どちらも1番人気で4着に敗れている。

今年は以下の4頭がこのデータに当てはまった。アルナシームは前走の中山金杯で58kgを背負って差し切り勝ち。今回は斤量が1kg減り、距離もベストの1800mとなるが、前走では初角を11番手で通過しており、ここは消しとする。

【今年の該当馬】
・アルナシーム
・カラテ
・グラティアス*
・パラレルヴィジョン

『6歳以上』×『栗東所属馬』★0.0%★

続いては年齢別データから6歳以上の馬を取り上げる。過去10年の成績は、【2-2-4-52】（複勝率13.3%）。計8頭が馬券に絡んでいるが、この8頭は共通して美浦所属馬だった。逆に栗東所属馬は11頭いたが、全て4着以下に敗れている。

過去10年で11頭しか該当馬がなかったこの組み合わせだが、今年は18頭中10頭が6歳以上の関西馬となる。連覇を狙うマテンロウスカイ、昨年の小倉記念を制したリフレーミングなど実力馬もいるが、まとめて消去リスト行きとする。

【今年の該当馬】
・（アルナシーム）
・エヒト
・（カラテ）
・（グラティアス*）
・グランディア
・ソウルラッシュ
・ボッケリーニ
・マテンロウスカイ
・メイショウチタン
・リフレーミング

『前走上がり3位以下』×『前走から中19週以上』★0.0%★

3つ目は、前走時の上がり3ハロン順位を見ておこう。これがメンバー中3位以下だった馬は【7-8-5-73】（複勝率21.5%）。同1～2位の【2-1-3-10】（同37.5%）には劣るが、決して悪くない。ただし、その前走から中19週（約4か月半）以上の間隔を空けて出走してきた馬は【0-0-0-11】（複勝率0.0%）と、ことごとく馬群に沈んでいる。

今年は消去済みのグランディアに加えて、サイルーンとシックスペンスが当てはまった。シックスペンスはこのメンバーなら力上位なのは間違いないが、ここはデータに従って消去する。

【今年の該当馬】
・（グランディア）
・サイルーン
・シックスペンス

『非社台系生産』×『母父SS系』★6.3%★

続いては生産牧場別データから、過去10年で【4-4-2-58】（複勝率14.7%）の非社台系生産馬を取り上げる。これに掛け合わせるのは、母の父がサンデーサイレンス（SS）系の馬。これで【0-1-0-15】（同6.3%）まで複勝率が下がる。唯一馬券に絡んだのは、17年8番人気で2着に入ったサクラアンプルールだった。

今年は以下の4頭がこのデータに当てはまる。消去済みの2頭に加えて、除外対象のグリューネグリーンとタイムトゥヘヴンを新たに消去する。

【今年の該当馬】
・（エヒト）
・グリューネグリーン*
・（ソウルラッシュ）
・タイムトゥヘヴン

『今回乗り替わり』×『前走から馬体重減』★0.0%★

4つの条件を終えて、18頭中15頭を消去した。残る3頭の取捨は、鞍上の乗り替わり有無と前走からの馬体重変動データを組み合わせる。

前走から鞍上に乗り替わりが発生した馬は過去10年で【3-4-7-52】（複勝率21.2%）とまずまずの成績。14頭が馬券に絡んだが、ある共通点があった。それが当日に「馬体重を増やしていたor増減なし」というもの。前走から馬体重を減らして出走してきた馬は【0-0-0-15】（同0.0%）と全滅している。

残っている3頭のうち、鞍上の乗り替わりが決まっているのは以下の2頭。もし当日に馬体重が減っていれば、消去対象となる。

【今年の該当候補】
・エコロヴァルツ
・クルゼイロドスル

全ての条件を終えて確実に残るのは、ボーンディスウェイのみとなった。7着に敗れた前走のAJCCは距離も長かったうえに、大外18番枠が堪えたか。400mの距離短縮で巻き返しの可能性は十分あるとみる。

馬券は本命馬の単勝と複勝、そして残った馬（最大3頭）のワイドボックスで勝負する。

【ライタープロフィール】
八木遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。

◆前回の予想結果◆
＜フェブラリーS＞
◎サンライズジパング（5番人気、2着）
◯コスタノヴァ（2番人気、1着）
△ペプチドナイル（4番人気、4着）
△エンペラーワケア（3番人気、5着）
△サンデーファンデー（8番人気、10着）
△ドゥラエレーデ（7番人気、11着）
※◎複勝、◎○ワイド→的中