【中山記念】躍動する同世代に続け! マイル王撃破に挑む4歳の逸材2頭に追い風データあり

SPAIA編集部

2025年中山記念、4歳馬2頭の野望,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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4歳馬が国内外で躍動

今週末は中山競馬場で中山記念(GⅡ・芝1800m)が開催されます。優勝馬には大阪杯(GⅠ)の優先出走権が与えられる中距離路線の注目レースですが、近年はドバイや香港といった海外の大舞台の前哨戦として参戦してくる馬も珍しくありません。

実際、有力馬の一頭であるソウルラッシュはドバイ遠征を視野に入れた始動戦としてこのレースを選択。昨年のJRA最優秀マイラーとして恥ずかしい姿を見せるわけにはいかない立場ですが、芝1800m戦は7歳にして初出走であり、斤量59kgというのも気になるポイントです。

そこで対抗勢力として浮上してくるのが、シックスペンスとエコロヴァルツの4歳馬2頭。シックスペンスは同舞台のスプリングS(GⅡ)を勝ち、昨秋は毎日王冠(GⅡ)では古馬も撃破。1800m重賞の実績はメンバー屈指です。エコロヴァルツに関しても前走で同舞台のディセンバーS(L)を古馬相手に快勝しています。

明け4歳勢といえば、AJCC(GⅡ)のダノンデサイルを皮切りにウォーターリヒトが東京新聞杯(GⅢ)を、ヘデントールがダイヤモンドS(GⅢ)を制覇。さらに先日のサウジカップデーでは、メインのサウジCを制したフォーエバーヤングを筆頭に、シンエンペラー、アスコリピチェーノ、ビザンチンドリームと計4頭の4歳馬が海外重賞制覇の快挙を成し遂げました。

4歳馬旋風が続くのか、ソウルラッシュと4歳馬2頭の戦いは今年の中山記念の大きなポイントとなりそうです。


データも「4歳勢」を後押し

2025年中山記念、4歳馬2頭の野望,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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中山記念の過去10年データから年齢別の成績を見てみると、4歳と5歳が最多タイの4勝をそれぞれマーク。一方、7歳の勝利は2023年のヒシイグアスが唯一となっています。

さらにシックスペンスとエコロヴァルツはいずれも前走で勝利を挙げているという点もポイント。「4歳」×「前走1着」は【1-1-2-3】勝率14.3%、複勝率57.1%の好成績。強力なデータが4歳馬2頭を後押ししています。

世代交代を印象付ける4歳馬の躍動が続いていくのか。今後の競馬界を占う重要な一戦に注目です。

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